嗤うSchizophrenia

統合失調症持ちの考えごとブログ

思春期に"中二病"が必要な理由。

児童期の世界観は、正義対邪悪である。二項対立、二元論で形成された勧善懲悪の世界である。

 

正義は勝つ、という理想郷の内で育つのだ。此れは健康的な生育過程である。

 

しかし、思春期になると、自己の確立と現実との整合の成長過程が始まる。この時期は、児童期の世界観からの脱却の途上にも当たる。

其れは、今まで信じていた正義の絶対性の喪失に直面するという事だ。此れも健康的な成長過程なのだ。

しかし、正義の絶対性が失われても、すぐに成熟した大人の世界観に参入出来る訳ではない。其処で、二項対立の正義ではない方、つまり邪悪へと目を向けるのだ。

そして、その邪悪を自己に取り入れ、表現する事に依って、邪悪にも何か此の世界に存在する意味や理由が有るのではないか、と模索するのだ。そうして、邪悪にも正義にも、其々の信ずる処や危うさを包含している事を疑似体験するのだ。

其れが、中二病と呼称される事象であり、正義や邪悪では割り切れない大人の世界への道程なのである。

此の過程を経験せずに青年期に至ると、いつまでも二項対立、二元論に依る正義を振りかざす厄介な嗜虐者と成るのである。

 

其れはつまり、傲慢な権威主義者の生誕という事である。